初めてのリゾート旅


世紀越えパーティーの興奮冷め止まぬまま、熱いシャワーを浴びる。 夢だったんだろうか?いや、彼らの歌声を録音し、聞く事ができるので 夢ではない。明日起きた時にまた聞いてみよう。。。明日も早起きだ。

リーダー氏の提案で翌日(というか今日)、2001年1月1日は 島に渡ってリゾートっぽい旅をする事にしていた。今まで、一人旅の私は 島とかに行くときっと淋しくなるんだろうなぁ。。。と思って避けてきた きらいがある。でも、今回はリーダー氏が居るので安心。

早朝、私達をピックアップするバスが宿にやってきた。バスに乗ったのは 結局私達だけだった。島へ渡る船が停泊する港の桟橋まで、ミニバスは 自然いっぱいの道を進む。山に雲の影がくっきり。まさに晴天。
途中で馬のマークを見つけたリーダー氏がドライバーに叫ぶ。「あれは 何?競馬場あるの?」「いや、あれは場外馬券場だ。オーストラリアの 競馬中継をしているんだ。」「おー!あとでつれてってくれぃ」
馬と聞くと黙っていないリーダー氏。日本でも馬狂いである(笑)
淀競馬場に程近い宇治に住んでいる私をうらやましく思っていたはずだ。

さて、小さな港に着き小さな船に乗り、30分くらいで島に到着。 疲れているリーダー氏をあおり、まずはシーカヤックをしたいとレンタル屋に 行き、一式借りて、すぐさま水着に着替えカヤックを海に浮かべる。 救命胴衣はなし、オールの漕ぎ方の説明もなし、何にもなしで出発進行!

海面を滑るように漕ぐ

楽し〜い!!!私はリーダー氏をホッタラカシで島を一周しようとグングン 漕ぎ進む。ホントにホッタラカシである。海と私が一体となったような感じ。 う〜ん、なんていうかな?「オレ海」?って感じ。
ふと、我に返って後ろを振り返る。リーダー氏が遥か遠く米粒大になるほど 見捨てていた(^^;;
リーダー氏はカヌーとかカヤックは初体験。私は昨年の秋に大学の友人達と 丹波篠山方面に遊びに行った時にダムでカヌーをし、処女航海済み。 かろうじてオールの使い方は体が覚えていたようで、明らかにリーダー氏とは 進むペースが違った。

さすがに島を一周すると結構ヘトヘト。いったん上陸し、無料のコーヒーや 紅茶を飲む。編み編みの椅子にぐたーーーーと持たれ掛け、これでグラサン なんかしてビールでも呑んでいたらリゾート旅そのもの。でも、手持ちの 現金が少ない私は無料コーヒーで我慢、我慢。

さて、お昼である。
さっきから気になる集団が居る。中華系の団体である。彼らの動きに注意して んとアカン!と何か直感めいたものがあった。それはお昼時に的中していたのを 私達は知らさられることになる。

お昼ご飯はバイキング方式だった。つまり、早い者勝ち!
ハイエナが食料に群がるかのように素早く、蝶のように華麗に、野ザルのボスの ように一気に私達の飯を彼らがかっさらっていく。人海戦術で数に物を言わせて あっという間にテーブルの食料を平らげていった。幸い、彼らの動きをマークしていた 人間様のリーダー氏と私は奴らの奇襲を未然に防ぎ、 自分達の分は確保した。しかーし、のんび〜りいつもと同じ調子で食料に ありつこうとしていた現地の人々は我らアジア人のおこぼれになんとかありつけたのみ、 立ったまま食べざるをえないという状況になったのである。
(別にこれは中華系の人の批判でもないし、現地の人をのろまで間抜けと言ってる 訳ではないのでご注意を!事実をそのまま描写しただけです。いちお、弁解。)

激しい食料争いも終え、今度はシュノーケリングに出かける事にした。 ゴーグルとシュノーケルと足ひれを借りる。装備完了!海へと身を沈め、 顔をつけて眺める。
きれーーーーーーーーーい!めちゃ綺麗!今まで泳ぐと言えばあの汚い琵琶湖 くらいだった京都人の私には南国の海は毒のようだった。綺麗過ぎる。 こんなに綺麗な海を見たのは北海道の積丹半島で潜って以来である。

と、ポツポツポツ、、、小雨が降り出した。あれ?暗雲が立ち込めてきた。 やがて、ざぁーーっと雨が本格的に降り出し、雷が鳴った。ゴロゴロ、ピカッ。 (なんと貧相な表現・・・)
このまま海から上がったら寒いので海に居てる。ナマ暖かい。。。
本格的に降り出してから、みんなが陸に引き上げるのが見えるが知らんぷり。 やがて雨が少しおさまってきたので、島一周を泳ぐ事に。シーカヤックで 1時間くらいかかったのを泳いだらどれくらいになるのだろうか?リーダー氏は 平泳ぎしかできないしなぁ、、、ま、なんとかなるさ。

ここでもリーダー氏を置いてけぼり。潮が満ちてきてどんどん押し戻される。 しかし、まだまだ半分も終わっていない。と雨もまたきつくなってきた。少し 作戦を考えなければ。どれくらい泳いだのだろうか?まだ島の半分も過ぎてないが 時間は確実に進んでいた。やっと浜辺をひとつ見つけることができた。ここに 上陸。無常にも雨は私達を打つ、打つ、打つ。ここは意を決して上陸することに。 ノルマンディー上陸大作戦!ちゃうちゃう。とりあえず上陸して丘まで上り 尾根づたいに歩けば、元の位置に戻れるはずという私の予想を頼りにして、リーダー氏と 私は裸足で歩く。足痛い、イタイ、いた〜いとぎゃーぎゃーウルサイ私とは裏腹に リーダー氏は黙々と歩をすすめる。ひょっとして怒っているのか?私は尋ねるが 楽しい!という奇特な答えが!やっぱり私と同じパッカーだ。アクシデントを 事実として受け止め楽しめるなんて、、、助かった。

何十分歩いたやろか?ようやく、ロッジとかが見えてきた。
山を降り、ロッジに戻ると「Mr.Masaki?(予約名はMasakiでしていた)」 と私を探す人がいる。「何?」って聞くと「あなた達の船がもう少しで出るわよ」 「え?何?」
大急ぎで着替えを済ませ、船に走っていくとなかなか船が出航しない。
今度は船のキャプテンがやってきて、「Mr.Masaki、会計をロッジで済ませてないぞ。 今すぐ済ませてきてくれ。」と言うのだ。
「最初の契約で代金はバスのドライバーに支払う事になっている。だから今は 十分な現金を持ち合わせていない。」とリーダー氏は素晴らしい答えをした。 実際、現地通過のキナをほとんど持っていなかった私は助かった。

と言う訳で船は無事出航し、ポートモレスビーに戻ることができた。最初の 桟橋にはバスが迎えに来ていた。道中、ポートモレスビー内で知らない人を 乗せては降ろしなどしながら場外馬券場を全て周り、宿に帰ってきた。 私はドルで勘定を済ませてようやく落ち着いた気分になった。 長い夢を見ていたような気持ちでベッドに倒れこむようにして暫し就寝。

明朝、リーダー氏は島に向けて飛ぶということで最後の晩餐をとり、帰ってからは ぐっすり寝た。


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