建物の軒下で雨宿りをしていると同じく店の軒先で雨宿りをしている
イエメン人たちがこっちに来いと手招きする。
シャーイでもおごってくれるんかな?と私は甘い期待を抱き、同じ
場所で雨宿りをしていた先生と一緒にその場に行く。
するとその店のイエメン人は「軒先でなく中に入れ」と入れてくれた。
まさか、そんな雑貨屋の中まで入れてもらえると思っていなかったので
(シャーイをゴチになりたいと期待をしてはいたものの・・・)
少し驚き、早速I氏夫婦を呼ぶ。彼らも店の中に入り、お喋りタイム
の始まりだ。どこから来たのか?名前は何と言うのだ?何歳なのか?
結婚しているのか?なかでもさっちゃんは人気。とうとうイエメン人
の一人がさっちゃんに指輪をあげてしまう始末。さっちゃんは別の
街でイエメン人にもらったおもちゃの指輪を代わりにあげた。
「私、(I氏と)まだ指輪交換してないのに先にコッチでして
しまった〜。じゃあ、(I氏は)第2主人だね?(笑)」
なんておどけてみせて皆の笑いを誘った。
斯くしてイエメンにさっちゃんの第1主人が誕生しました。(笑)
雨が緩やかになったのでその店を辞し、街を散策する。
そんな時、子供達に「ス〜ラぁ♪」と囲まれて写真撮影大会が始まった。
シャッターを切りながらI氏が「おっいいねぇ〜」と言うので私が
「”いいねぇ”は”(アラビア語で)タマーム”だよ♪」と子供達に
教えようと「おっ、いいねぇ〜、タマーム」と必死に伝えるが子供達は
それが日本語だと思ったのか?「オッイイネェタマーム」を一語として
連呼し始めた。「オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム、
オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム」
そのたびに私たちは大爆笑。子供が面白がり、また「オッイイネェタマーム、
オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム」
と大合唱。
コーカバンで「オッイイネェタマーム」と連呼する子供達に会ったら
それは私たちが教え込んだ生徒達です(笑)
そんな楽しい時もやがてお別れの時。このまま上に居ると下(シバームの街)に
降りる道が暗くて歩けなくなるだろうとこの場を去ることに。
子供達に手を振り去ろうとすると子供達がまた大合唱「オッイイネェタマーム、
オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム、オッイイネェタマーム・・・」
私たちが遠くにまで行ってもまだまだ大合唱が続く。声だけが聞こえる。
始めは受けて笑っていたけれどもやがてそれが余計に寂しさを誘うようになる。
さっ、意を決して下山の決意をした時、ひとりの男が「サチコ○○○○は
いるか?」と尋ねる。なぜ、さっちゃんの名前を知っているのだ???
「日本人の男が探している。」と言うのだ。
いっせいに皆が顔を合わせる。行方不明になったY氏だ!!
みんなに安堵の表情が見えた。私はすかさずY氏のしゃべり方を真似して
みんなを笑わせる。男についていき、ある建物に入るとそこには数人の
イエメン人とドライバー氏とY氏が居た。
(えっ?やっぱりこっちから声を掛けた方がええんかな?)みんな言葉を失い、
緊迫した空気が流れる。Y氏はどう弁明したらいいんだろう?っていう顔をしてる。
しばらく静寂が辺りを支配し、ポツリポツリと言葉が漏れ出した。
それよりも雨に打たれて、寒くて、寒くてぬくい飲み物がちょうど欲しいなと
思った時、シャーイが出てきた。一番寒がっていたさっちゃんに飲ませてあげる。
私が飲むころ、なんとアザーンがテレビから流れてきた。もう16時なんや、、、
今日は色々ありすぎて1日が早かったなぁ・・・
そして帰る時、「オッイイネェタマーム」と連呼する子供達はもう居なかった。
サナアに帰る時が来たんや、、、
その夜、晩御飯の時間の待ち合わせをしてそれぞれの宿に戻った私たち
でしたが宿に戻りぐったり寝こんだ私と先生は(部屋をシェアしていた)
みごとに
爆睡(^^;
起きた時間が待ち合わせの時間を過ぎていたのは言うまでもない・・・
こうして波乱万丈の1日は去っていきました、、、